オルファの自由帳

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アシクロビルの小児用量について調べてみた

アシクロビルは単純疱疹、帯状疱疹、水痘の薬

今日、久しぶりにアストリックDSの処方があったのです。

添付文書で用量確認してたらちょっと気になる事が。

それは成人と小児での用量の違い。

 

成人単純疱疹:通常、成人には1回アシクロビルとして200mgを1日5回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
 帯状疱疹:通常、成人には1回アシクロビルとして800mgを1日5回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する
小児単純疱疹:通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は200mgとする。なお、年齢、症状により適宜増減する
帯状疱疹:通常、小児には体重1kg当たり1回アシクロビルとして20mgを1日4回経口投与する。ただし、1回最高用量は800mgとする。なお、年齢、症状により適宜増減する

 

なんで小児は単純疱疹と帯状疱疹の1回量が一緒なんだろう?

(最高用量は帯状疱疹の方が多いけど)

そんなことを思ったわけです。

 

メーカーさんに確認した所、どうやら適応取得の関係でそうなったようです。

 

ただ単純疱疹については20mg/kgより少ない量でも効果があるみたい。

詳細は小児薬物療法検討会の第6回議事録にありました。

www.mhlw.go.jp

 

ちょっとすっきり。

気になる事は確認してみないとね~。

病名当てゲーム?

友人のふとした一言が忘れられません。

 

「えっ?処方箋って病名わかるようになってないの?

 じゃあ、薬局の人は病名わからずに薬渡してるの?」

 

当然の疑問です。

僕もそう思う。

処方内容を見て病名を推測する処方解析なるものが存在するけど、

果たしてこれって必要なことなんだろうか?

処方箋の病名当てゲームは誰得なんでしょう?

 

病名がわかれば患者さんは薬局で同じ話をする必要はないからストレスが減る。

薬局では補足すべき部分と注意すべき部分と患者さんが気になっている部分に集中して対応ができる。

疑義照会も適切にできる。

 

win-winじゃん。

 

病院のカルテまでとは言わないけど、病名、検査値くらいは処方箋に載っててほしいよなぁ~。

自分から検査値や状態を教えてくれる患者さんはいいんだけどね(めちゃありがたい!!)。

教えてくれなかったり、覚えていなかったりで肝機能、腎機能が分からない場合の鑑査、投薬は正直不安。

適応違いの場合なんかも同様の不安があるわけで。

 

最近はVPNで診療情報を共有するシステムなんかもでてきているけど、患者ごとの同意が必要だったり、レセコンからつなげると通信スピードが遅すぎて患者対応しながらの運用は現実出来ではなかったりと今ひとつな感じ。

 

保険証をデジタル化して、QRコードか何かで診療情報共有できるようにならんもんかなぁと妄想している今日この頃です。

 

 

 

外来と在宅の間にいる方が増えているような気がしています。

1人で受診はできるけど、

服薬管理はちょっと怪しい。

かといって、

在宅でガッツリ服薬管理をするほどかといわれると

そこまででもない。

そんな "外来と在宅の間” にいる人が増えているような気がしています。

 

高齢化、核家族化、老々世帯、独居老人、残薬、ポリファーマシー、対人業務 etc

最近のキーワードとも密接にリンクしてる、この話。

 

かかりつけ薬剤師って、こういう方々に対応するためにある制度だと思うんだよね。

自分の患者さんがどういう状態で服薬しているのか?

服薬状況を起点に生活状況を想像する。

適切な服薬形態を考え、患者と相談。

それを医師にフィードバック。

必要な薬をセレクトし、無理なく継続する。

そんな服薬サービスが提供できたらいいなぁと思う今日この頃です。

 

 

HbA1cから体の状態をイメージするために「+30」してみよう。

HbA1cとは血糖値の状態を反映している数値のひとつ。

現在のガイドラインでは6.0、7.0、8.0の三段階が目標値として設定されています。

その人の状態によって、このいずれかの値を目標値に設定します。

そして、その値を達成・維持するために治療に取り組んでいくわけですね。

この目標値を維持することで合併症の予防効果が期待できるわけです。

ですが、このHbA1cというやつは高くなっても自覚症状がほとんどない。

そして、自覚症状が出てしまったあとでは対応が難しくなる場合も多い。

いかに自分の状態をイメージして治療に取り組むかが重要となるわけです。

自覚症状のない状態をイメージするのは難しい。

そんなときはHbA1cの値に+30してみましょう。

例えば

 

 HbA1c:6.5に+30 → 36.5

 HbA1c:7.0に+30 → 37.0

 HbA1c:8.0に+30 → 38.0

 

こういうことです。

この数字を自分の体温だと思ってみて下さい。

なんとなくイメージが湧いて来ませんか?

仮にHbA1cが10だった場合は40となるわけです。

40℃の発熱ってすごい状態ですよね。

1日から2日で熱が下がった場合は問題ないですが、

40℃の発熱が下がらずに持続している状態は緊急事態。

つまりHbA1cが10のままというのは緊急事態だということです。

合併症の予防のためにしっかりとイメージを持って治療に取り組んでいきたいですね♪

 

フスコデ、カフコデ、どコデ区別するんじゃい!!どっちかにせい!!

おっとっと、普段思っていることがそのままタイトルに出てしまいました。

名前が似てるから間違えやすいんですよね。

フスコデとカフコデからは芍薬甘草湯と当帰芍薬散と同じような匂いがします。

 

・・・インシデントにならないよう気を付けよう。

 

インシデントの予防には名前そのものに注意する事も重要ですが、使い方や用途を把握することでより注意を向けることができます。

 

・・・両方風邪薬やん?

 

いやいや、そんなことはない!

配合成分が違うのです!

 

まずカフコデ。

 

 【カフコデ 1錠中】

ジプロフィリン 20mg
ジヒドロコデインリン酸塩 2.5mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 5mg
ジフェンヒドラミンサリチル酸塩 3mg
アセトアミノフェン 100mg
ブロモバレリル尿素 60mg

 

 つづいてフスコデ

【フスコデ 1錠中】

ジヒドロコデインリン酸塩 3mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 7mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 1.5mg

 

カフコデの方が種類が多いのです。

たくさん加わっているのです。

カフコデの「カ」加えるの「加」

 

カ、加、カ、加、カ・・・

 

目がチカチカしてきた。

そもそも、このあたりの成分ならOTCの方がいいような・・・

みんな、OTC使おうよ~。

アルコール性肝障害改善のポイントは信頼関係?

ビールが大好きで毎日ビールを飲んでいるAさん。

AST、ALTは100を超えている。

このままほっとくのはマズイ状態。

Aさん自身もマズイなぁと思うけど、飲んでしまうとのこと。

 

僕:「そうなんですね」

僕:「自分でもわかってはいるけど、飲んでしまうんですね」

 

傾聴、傾聴、また傾聴。

Aさんの話が途切れたところで現状の確認。

 

僕「ビールを毎日飲んでしまうんですね。おいしいですもんね。でもこのままだと肝臓がダメになってしまいます。」

Aさん「・・・」

僕「肝硬変になってしまうと肝臓が元に戻らなくなってしまって、いろいろな症状が出て来て生活にも制限が出るし、薬も増えるかもしれないし・・・」

Aさん「そうだよね・・・。」

僕「今ならまだ間に合うと思います。お酒をやめるのは難しいかもしれませんが、量を減らす事はできませんか?」

 

現実的な提案をしてみる僕。

 

Aさん「量を減らすか~。できるかなぁ。」

 

なかなか踏み切れないAさん。

そこでノンアルコールビールの提案。

これは賛否両論あると思う。でも何かを変えなければこのままズルズルと飲んでしまい、肝機能の改善は見込めない。「それは悪手じゃのう」というネテロの声が聞こえてきそうだけど、Aさんに提案。

 

僕「量を減らすのが難しければノンアルコールビールに変えるのでも構いません。やってみませんか?」

Aさん「ノンアルコールビールか~。試してみようかな・・・。」

 

提案を受け入れてくれたAさん。休肝日はノンアルコールビールでしのいでみることになった。定期処方は14日なので、Aさんは14日毎に薬局にやってくる。

 

(提案2週後)

僕「Aさん、ノンアル作戦どうかな?上手くいってる?」

Aさん「お~、良く聞いてくれたね。ノンアル試してみたんだよ。うまくいってるよ。3日に1回はノンアルの日にしてるんだよ」

 

(提案4週後)

僕「ノンアル3日に1回にしてる?Aさん?」

Aさん「できてるよ~。なんか体調もいい気がするね!」

 

(提案6週後)

僕「Aさん、調子はどう?」

Aさん「やっぱりノンアルにしてから体調いいんだよ。ノンアルにしてから体が軽い気がするんだよね。」

 

体調の改善を自分でもしっかり確認できたAさん。自分でノンアル作戦を継続できている。

ここまでくれば僕ができることはAさんの作戦を一緒に確認することだ。

 

それから何回かの来局を経て、ノンアル作戦後初の血液検査の結果が出る日。

その日は僕も朝からそわそわしていた。

いつものように外来患者に対応していると、Aさんがやってきた。

満面の笑みで。

 

Aさん「血液検査の結果をもらったよ。すごくよくなってるんだよ。見て、見て!」

僕「そうなんですか!ぜひ見せて下さい!」

 

 

検査結果はAST、ALTとも基準内。

正直、ここまで下がるとは僕も思ってなかった。

喜ぶ僕とAさん。

 

 

という最近の服薬指導で一番嬉しかった話でした。

なぜAさんは成功したのか?

それは自分の現状を把握し、自分で決定したからだろう。人から強制されたことを継続するのは難しいけど、自分で決めたことなら続けられる。

そして自分が取り組んだことを披露する場があること。これも大事。一人で続けることは難しい。良い結果であれ、悪い結果であれ、その結果を共有する存在があることは重要だ。

 

薬局がそういった存在のひとつとなれるようにがんばらねば。LEARNのアプローチ復習しよ。

好きな食べ物は誤嚥しにくい??

接触嚥下の話のときに良く出てくる「5期」

①先行期

②準備期

③口腔期

咽頭

⑤食道期

 

これですね。

目の前にあるものが食べ物であると認識して、

それが甘いのか辛いのか硬いのか柔らかいのかを判断し、

箸やフォークを使って口に入れるように手に指令を出し、

口に入った所で咀嚼

咀嚼し、食塊となったものを嚥下。

気道に落ちないように軟口蓋を制御して、

食道から医へと送る。

 

なんとまぁ、これだけのことを自然にやってますよね。

生体システムってすごいです。

 

ただ、高齢になってくると顎の力が落ちたり、唾液が出にくくなったり、MCIで認識、判断がしづらくなったりと嚥下が簡単にはできなくなる場合がある。

 

でも好きな食べ物はどうなんだろう?

好きな食べ物は「食べたい!」って思うから、脳も活性化させて認識力、判断力もあがってるよね。

 

実際、

「あまり食べれなくはなってるんだけどね、お寿司とケーキは食べれるんです」

という話を聞いたのは2回、3回ではないし、

 

「年取ったら好きな物を食べればいいんや」

という話も間違いではないような気がしている。

 

好きな食べ物は誤嚥しにくいってデータ、どこかにないかな~。

 

 

嚥下の5期についてはこちらのサイトが解りやすかったです。

www.tyojyu.or.jp