薬剤師オルファ自由帳

気になったことをつらつらと、気まぐれで書いてます。

苓桂朮甘湯?苓姜朮甘湯?

「面で処方を受けたとき、在庫してある薬に引っ張られて間違えがち〜」(RG風)

 

パッと見で判断してはいけない。

それは重々承知してるんだけどね。

 

見慣れない処方せんが来て、書いてある薬品名を見て、それが在庫してある薬だとわかると、ホッとしたのと嬉しいのが合わさって一気に視野が狭くなるんだよね。

 

気をつけねば。

 

今回の苓桂朮甘湯と苓姜朮甘湯もその一つ。

危なく普段在庫している苓桂朮甘湯を調剤するところだったったので備忘録。

 

【苓桂朮甘湯の効能・効果】

めまい、ふらつきがあり、または動悸があり尿量が減少するものの次の諸症

 神経質、ノイローゼ、めまい、動悸、息切れ、頭痛

 

【苓姜朮甘湯の効能書き・効果】

腰に冷えと痛みがあって、尿量が多い次の諸症:
腰痛、腰の冷え、夜尿症

 

ポイントは“姜”だね。

苓姜朮甘湯は冷えがある人に使われる。

患者からの聞き取りをしっかり行うことが調剤ミスの予防につながる。

基本に忠実に仕事しよ。

 

喘息適応のある抗ヒスタミン薬は?

僕が務めている薬局ではケトチフェンとプランルカストの組み合わせでの処方がちょくちょく来る。「喘息と鼻炎があるんだなぁ~」とあまり深く考えずに鑑査をしてたけど、よくよく考えたらケトチフェンって喘息適応があるんだよね。

すっかり忘れてた。

良い機会なので喘息適応のある抗ヒスタミン薬について備忘録。

 

【喘息適応のある抗ヒスタミン薬】

●アゼラスチン(アゼプチン)

●エピナスチン(アレジオン)

●ケトチフェン(ザジテン)

●メキタジン(ニポラジン、ゼスラン)

 

おぅ、回収になったエピナスチンもいるじゃないか。

エピナスチンDSの変更は喘息適応のある抗ヒスタミン薬の中から選ばれるかもなぁ。

 

フスコデ配合錠とポララミンとd-クロルフェニラミン

フスコデ配合錠にはクロルフェニラミンが含まれている。

クロルフェニラミンといえばポララミン。

ポララミンのクロルフェニラミンはd体。

忘れないように備忘録。

 

【フスコデ 1錠中】

 ジヒドロコデインリン酸塩 3mg

 dl-メチルエフェドリン塩酸塩 7mg

 クロルフェニラミンマレイン酸塩 1.5mg

 

【ポララミン 1錠中】

 d-クロルフェニラミンマレイン酸塩:2mg

 フスコデはクロルフェニラミン

 ポララミンはd-クロルフェニラミン

 

dなしとdつき

 

・・・昔懐かし光学異性体

クロルフェニラミンのH1受容体遮断作用の殆どはd体によるもので、

dl体に比して約2倍の効力を有するといわれている。

フスコデの添付文書での用法・用量は『通常成人1日9錠を3回に分割経口投与する.』となっているので、そのことを踏まえると…

 

フスコデ9錠

=クロルフェニラミン13.5mg

d-クロルフェニラミン6.75mg

ポララミン3.3錠

 

 

フスコデ9錠で使うと、ポララミン錠2mg3錠を超えてきやがる!?

そもそもの話として風邪の鼻水に抗ヒスタミン薬はどうなのって話もあるけどね…。

 

 

ちなみにフスコデとカフコデで愚痴はこちら。

oro-pharmind.hatenablog.com

 

 

ステロイド点鼻は目の症状にも効果がある?

花粉症の季節になってきた。

コロナ対策でマスクをしているから、去年秋に引き続きこの春も患者さん少ないのかなぁと思ってたけど、意外と花粉症の患者さんが来るね。去年秋から完全に不動品となっていたステロイド点鼻、抗アレルギーの目薬達が動き出したことは在庫を考える立場としてはありがたいかぎり。

そういえばステロイド点鼻は目にも効果があるって話をどこかで聞いたなぁと思っていたら、2月の調剤と情報にその話が載っていた。引用元も書いてあったので見てみることに。

英語だからと恐れることはない。

DeepLさんが助けてくれるから!!

 

というわけで元文献↓

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

プロピオン酸フルチカゾン(フルナーゼ)とプラセボの比較で、7 つの多施設無作為化二重盲検プラセボ対照試験の有効性データを解析したところ、プロピオン酸フルチカゾン群で眼症状スコアの有意な低下が認められたらしい。

アブストしか見れなかったから、患者群とかそのあたりはわからなかったけど、点鼻で眼の症状が改善するなら、医療費的にもアドヒアランス的にもメリットはあるね。

モメタゾンでも似たような報告があるみたい(PMID:18622139)。

とりあえず、ステロイド点鼻使ってる人の目の症状の程度を投薬時に聞いてみようかな~。

 

 

 

 

ドライブスルー対応した後の手袋やマスクをどう廃棄しよう?

僕は薬局勤務だけど、1日1~2件はPCR検査を受けた方の処方せんが来るので、
対応時にガウン、フェイスガード、手袋、マスクを着ける。

使用済みのガウン等はどのように廃棄したら良いか、いまいちはっきりしなかったので、ちょっと調べてみた。

備忘録で残しておこう。

 

①廃棄物に関する新型コロナ感染症対策ガイドライン

202009corona_guideline.pdf (env.go.jp)

廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル

kansen-manual1.pdf (env.go.jp)

医療機関やその廃棄物を取り扱うみなさまへ 新型コロナウイルスの廃棄物について

PowerPoint プレゼンテーション (env.go.jp)

 

 

②の5ページに記載されている感染性廃棄物判断フローに従うと、発熱外来の車対応で使用したガウンなどはコロナ感染疑いの有無に関わらず感染性廃棄物には該当しない模様。

 

コロナさん、勉強になります。

勉強にはなるんだけど、早く収束してくれ・・・。

 

サムチレールがあらわれた!!

広域処方せんでサムチレールがあらわれた。

普段扱っていない薬はちょっと焦る。

 

「サムチレールってドラクエのモンスターっぽいぞ」

 

と、どうでも良い妄想で冷静さを取り戻し、添付文書を確認してなんとか対応。サムチレールが空腹時✖️なのは全くのノーマークだった。

 

「添付文書確認して良かった~」と、投薬後に胸をなでおろしたのは内緒の話。

 

『初処方 添付文書確認 忘れずに』

 

それっぽい標語を思いついた所で、サムチレールの内容について忘れないうちに備忘録。

 

【適応症】

ニューモシスチス肺炎、ニューモシスチス肺炎の発症抑制

 

【用法・用量】

<ニューモシスチス肺炎の治療>

通常、成人には1回5mL(アトバコンとして750mg)を1日2回21日間、食後に経口投与する。

 

<ニューモシスチス肺炎の発症抑制>

通常、成人には1回10mL(アトバコンとして1500mg)を1日1回、食後に経口投与する。

 

【注意点】

●副作用によりスルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤(ST合剤)の使用が困難な場合に使用する。

●本剤は絶食下では吸収量が低下するため、食後に投与すること。本剤を食後に投与できない患者では、代替治療を検討する。

●投与開始時及び投与中に下痢が認められている場合には、本剤の吸収が低下し、効果が減弱する可能性がある。下痢が認められている患者では、代替治療を検討する。

 

処方監査的にはST合剤の投与歴があるか、

服薬指導的にはきちんと食事を取っているか、下痢をしていないか、

このあたりをしっかりと確認する必要があるね。

 

 

 

 

 

 

今さらだけど、濃厚接触者についておさらい

自分の身の回りでもコロナの話が出てきているので、濃厚接触者についておさらい。

 

【濃厚接触者の判断基準は?】

判断基準は「距離の近さ」と「時間の長さ」。

 

●必要な感染対策をせずに手で触れること

●対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m以内)で15分以上接触

 

このどちらかがあった場合には濃厚接触者と考えられる。

 

【濃厚接触者となった場合、どのような対応となるのか?】

●原則、PCR検査実施

●感染者と接触してから14日間は不要不急の外出を控える。

 

不要不急の外出を控えるということは、要急の場合は濃厚接触者も外出する場合があるということ。そりゃ食べるものとか、生活必需品がなかったら困るもんね。

このあたりは厚生労働省の一般向けQ&Aに(↓)。

www.mhlw.go.jp


大事なことは、それぞれが感染対策をしっかり行うということ。

 

マスク

手洗い・消毒

3密回避

 

基本に愚直に粛々と。

感染症流行期の1~2月は特に注意しないとね。